みなさん、おはようございます。酒井大介です。今日のテーマは、「インフレ」です。
ごく簡単に言えば、インフレとは物価、モノの値段が上がること。逆に、デフレとはモノの値段が下がることです。日本は長くデフレに苦しまされてきた、という言い方がされますが、みなさん物の値段が下がったら、うれしいですよね?100円ショップや100円マック、いまや牛丼だって280円で食べられる時代です。
ではなぜデフレはいけない!と言われるのか。物価が安くなれば、会社の売り上げは減少し、結果として人件費、つまりお給料が下がり、また消費者がより安いものを求めるという循環、デフレスパイラルに陥る、というわけです。確かに、こういわれるともっともらしく聞こえますが、本当にそうでしょうか?
本来、インフレ、デフレとは、需要と供給のバランスが崩れることによって発生します。たとえば、極端な例ですが、10人おなかをすかせた人がいて、提供できる牛丼が1杯だけしかなかったら、500円、1000円出しても牛丼を食べたいという人が出てくるかもしれませんね。逆に、牛丼屋の周りに、ラーメン屋さん、おそば屋さん、お弁当屋さん、コンビニなど、ずらり並んでいたら、たとえ牛丼が100円だったとしても、10人みんなが食べてくれるわけではないでしょう。
つまり、デフレになるとは、単純に供給過剰であるということです。おなかがすいた!という需要に対して、飲食店や食料品店が多すぎるから、安売り競争になっているだけです。
最近ニュースで盛んに言われる、2%のインフレ目標。これは、安倍新政権が掲げる経済再生策のひとつで「無制限の金融緩和」によって、インフレを達成しようというものです。簡単に言えば、1万円札の量が増えればモノの値段が上がるはずだ、ということなのですが、先ほどお話ししたように、デフレの根源は供給過剰ですから、根本的な解決は、需要の増大か供給の縮小しかありませんよね。
そもそも、牛丼1杯280円でも2800円でも、自分の財布からお金を出すことが無ければ、食べたときの美味しさや満足感は変わりませんよね。1時間3000円のマッサージが3万円になったからと言って、肩こりが10倍とれるわけではありません。
私たちができることは、今日も一日楽しく働いて、お客様にも喜んで頂くこと。つまり、料理人であれば美味しいお料理を作ること、職人さんならもっと良いものを作ること。小売店であればもっと良い品を提供すること。
確かに、連日ニュースで「株が上がった」「金が上がった」「円が下がった」と報道されると、なにか重大なことのように思いますよね。それでもやっぱり私たちは、今日1日を家族のため、上司同僚のため、自分のためにはたらいて過ごすのです。インフレ、デフレと一喜一憂せずに、豊かな気持で過ごしたいものですね。
さぁ、今日も良い仕事をして、1日元気にお過ごしくださいね。そして、また今週も、よい週末をお過ごしください。
2013年2月22日金曜日
登録:
コメント (Atom)
創立1周年謝恩企画「縄文の目醒め」
令和元年9月、縄文総合研究所は創立1周年を迎えることができました。これもひとえに、お客様、ご協力者様、ご縁のあったすべての方々のおかげさまと、心より感謝しております。 さて、感謝の気持ちを謝恩企画に込めて、みなさまにご案内いたします。これまで、「そうは言っても・・・」と、二...
-
令和元年9月、縄文総合研究所は創立1周年を迎えることができました。これもひとえに、お客様、ご協力者様、ご縁のあったすべての方々のおかげさまと、心より感謝しております。 さて、感謝の気持ちを謝恩企画に込めて、みなさまにご案内いたします。これまで、「そうは言っても・・・」と、二...
-
みなさん、おはようございます。酒井大介です。今日のテーマは、「インフレ」です。 ごく簡単に言えば、インフレとは物価、モノの値段が上がること。逆に、デフレとはモノの値段が下がることです。日本は長くデフレに苦しまされてきた、という言い方がされますが、みなさん物の値段が下がったら、...
-
みなさん、おはようございます。酒井大介です。今日は、「縄文時代と縄文人」というお話です。 みなさん、縄文時代って聞いたことありますよね。日本列島で今から約1万数千年前から3000年前頃に発展した時代で、竪穴式住居や縄文式土器などが当時の遺跡として発掘されています。文字とし...